台風13号2021コンソン (Conson)の最新進路予想情報を更新!!台風13号のたまごから消滅まで、米軍やヨーロッパ、気象庁やwindyとウェザーニュースの情報をまとめて一気に見てみましょう!
目次
台風13号2021:9月11日現在
日本への直接的な影響はないみたいだね!
台風13号2021:9月10日現在
日本気象庁の情報
画像引用元:tenki.jp
台風13号は9日(木)午後3時現在、南シナ海にあって、時速30キロで西に進んでいます。
台風13号は、10日(金)午前9時現在、南シナ海にあって、時速20キロで西南西に進んでいます。
- 中心気圧:99ヘクトパスカル
- 中心付近の最大風速:25メートル
- 最大瞬間風速:35メートル
発達しながら南シナ海を西よりに進み、14日(火)にはラオスで熱帯低気圧に変わる見込みです。
通常、気象庁が台風のたまご(熱帯低気圧)を発表するのは『24時間以内に台風になる見込み』の熱帯低気圧だけです。
逆を言えば、各国の気象機関が台風のたまご(熱帯低気圧)を発表しても日本気象庁が熱帯低気圧の発生を発表しなければ、すぐに台風になる可能性は低いということになります。
ただ、近年の気象は激しく変動しているため、気象庁が熱帯低気圧を24時間以内に台風になる可能性があると発表しても「消滅」してしまうことも多くなりました。
JTWCの情報
米軍合同台風警戒センター(JTWC)でも台風13号を認識しています!
◆米軍合同台風警戒センター(JTWC)は、アメリカのハワイ州にあるアメリカ国防総省の機関でアメリカ軍のための気象情報機関ですが、一般の人も簡単にアクセスすることができます。
では、9月10日(金)現在のJTWCの台風予想を見てみましょう!
画像引用元:JTWC
◆TS18W (Conson) が台風13号(コンソン)です。
◆STY19W (Chanthu)が台風14号チャンスーです。「STY」とはSuper Typhoon(超大型台風)のことです。
◆96W低圧部
【図の見方】
- 黄色丸(24時間以内の発達は考えずらい)
- オレンジ丸(発達しても24時間以上かかる)
- 赤丸(24時間以内に発達します)
- 赤矢印(熱帯低気圧・台風)
- 水色丸は熱帯低気圧と温帯低気圧の中間的な性質
今後の台風情報には注意が必要ですね!
◆JTWCによる台風13号の進路予想はこちらです。
画像引用元:JTWC
台風14号についてはこちらの記事を参考にしてください!
ちなみにJTWCの台風進路予報には「予報円」はありません。
JTWCでは台風は「ここを通ります!」と確実な進路と最大風速を発表します。
この強気な台風情報がJTWCの人気の理由だと私は思います。
日本では気象庁発表の台風進路予想の予報円に慣れているので、赤い円が予報円だと思われがちですが、これは「風速18m/s以上になる可能性がある」範囲を示しています。
このようにJTWCの米軍台風情報では最大風速を重要視しているのが特徴で、日本の気象庁が重視してる中心気圧は表示していません。
これは「軍事用」なので、 中心気圧より『船舶が安全に航海できるかどうかの判断は最大風速だけで十分』という考え方のようです。
【図の見方】
- 黒い渦を巻いたような丸●:台風の現在位置
- ピンク色の●:今後の進路が予想されてる台風の中心点
- 赤い点線の範囲:これから風速18m/s以上になる可能性があります」という場所を示しています。
KTSはノットを表しています。
・1KTS(ノット) = 0.5144m/s(秒速)
・1KTS(ノット) = 1.852km/h(時速)
また、JTWCの時刻表記は協定世界時なので、日本時間に直すには時差の9時間を加えて下さい。
【例】「08/0600Z」は「8日/06:00」という意味で、日本時間にすると「8日/15:00」になります。
欧州中期予報センター(ECMWF)の情報
ECMWFはヨーロッパの気象機関ですが世界中の気象を網羅しています。
スーパーコンピューターによる気象予報で「世界一の数値予報精度」と言われ、農業用に開発されてきた気象機関です。
詳しく見ると6ヶ月予報などもありとても面白いサイトです。
ECMWFは長期予報に特化しており、気象庁やJTWCの5日間予報とは違い10日間予報になります。
日本近海を見るときは”area”の「Eastern Asia」を選択します。
では、ECMWFでは時間を進めて9月12日の天気予報図を見てみましょう!
【2021年9月12日(日)の天気予報図】
画像引用元:ECMWF
ECMWFは等圧線と風の強さが視覚的に捉えることができるのが特徴です
画像引用元:ECMWF
緑色が濃くなるほど風が強くなります。
ECMWFのサイトも一般の人も簡単に見ることができますので、サイトへ飛んで▶︎マークをクリックしてみてくださいね。
また、ECMWFの日付けと時間も世界標準時刻で表示されているので、日本時間にするには9時間を足してください!
世界各国の情報
世界各国の台風進路予想では、台風13号より台風14号の方が東に位置して日本への影響もありそうな予測を出しています。
画像引用元:GPW whether
上記の図に表されている線は色分けされています。
■ 欧州(ECMWF) | ■ アメリカNOAA |
■ 英国気象局 | ■ カナダ気象センター |
■ アメリカ海軍 | ■ 日本気象庁GSM |
windyの情報
最近ではお馴染みのwindyの情報をみてみましょう!
windyはチェコの気象機関会社です。
現在使用されている気象予報データは、ECMWFやJTWCなど情報を元にリアルタイム天気予報サービスを世界中に提供しています。
風の動きを視覚的に捉えられるので、見ているだけでも面白いサイトですね。
また、風だけでなく雨や気温、波などの情報も見ることができ、パイロットや政府機関にもよく利用されているサイトです。
windyも▶︎マークをクリックすると時間の経過を見ることができます。
11日(土)になると台風13号と台風14号の渦がはっきりと見ることができます。
ウェザーニュースの情報
ウェザーニュースによると台風13号は日本への影響はなさそうです。
【台風情報】猛烈な勢力の台風14号(チャンスー)は発達のピークを迎えています。今後は北よりに進路を変え、週末には非常に強い勢力で沖縄に近づく見込みです。対策は早めに進めてください。https://t.co/zHultecXRt pic.twitter.com/ixPMXn8l7m
— ウェザーニュース (@wni_jp) September 9, 2021
JTWCで発表されているもう一つの熱帯低気圧の発達が台風になった場合は、太平洋高気圧の縁に沿って、北上する可能性があります。
台風13号に比べて東に位置するため、世界各国のコンピューターシミュレーションの計算結果では、台風まで発達させて日本列島に近づける予測が増えつつある状況とのことです。
台風と熱帯的気圧と温帯低気圧の違い
熱帯低気圧とは、亜熱帯や熱帯で海から大量の水蒸気が上昇することにより空気が渦を巻いて出来る低気圧のことです。
この熱帯低気圧が発達して風速が 17.2m/s を超えると台風と呼び名が変わります。
台風と熱帯低気圧の違いはこのように「風速」が違うだけです。
つまり、台風と熱帯低気圧は最大風速の大きさ以外に違いはありません。熱帯低気圧でも暴風や集中豪雨の恐れがあるのです。
「熱帯低気圧だから大丈夫」と思わず気を緩めないよう注意しましょう!
一方、温帯低気圧は、北側の冷たい空気と南側の暖かい空気が混ざりあおうとして空気が渦を巻くことにより出来ます。
温帯低気圧が発達して風速が 17.2m/s を超えても台風とは呼びません。
「温帯気圧だから大丈夫」と思わず気を緩めないよう注意しましょう!
台風13号2021の名前
命名国 | 英語名 | 名前 | 意味 |
ベトナム | Conson | コンソン | コンソン島 |
台風13号の名前「コンソン (Conson)」は、ベトナムの歴史的な観光地である「コンソン島」から名付けられました。
大きな被害をもたらす可能性があるので、特定できる企業名や名称はNGです。
日本が付けた名前は星座などの名前が多いのもそのためです。
また、日本の台風には「台風○号」と「名前」の二つがありますが、それは何故なのでしょう?
気になる方はこちらの記事をご覧ください!
https://bikuchan.com/2018/07/28/13147
◆台風14号2021の情報はこちらをご覧ください。
https://bikuchan.com/2021/09/06/25918
まとめ
台風13号2021の情報をまとめました。