2022年の台風6号(Trases トローセス) が発生しました!台風6号は日本に影響があるのか?米軍・ヨーロッパ・気象庁・windyなど気象機関の情報をイッキにまとめました!
これをもちまして台風6号の情報は終わります!
目次
2022年台風6号のたまごの最新進路予想
2022年7月31日(日)正午、台風6号「トロ―セス」が発生しました。
画像:Yahoo!天気図より
名称 | TRASES(トローセス) |
存在地域 | 沖永良部島の西北西約170km |
進行方向 | 北北西 |
速さ | 30km/h |
中心気圧 | 998hPa |
最大瞬間風速 | 25m/s |
7月に入り2つの台風が発生しています。
【月別の台風発生数】 | |
4月 | 2 |
6月 | 2 |
7月 | 2 |
【豆知識】台風のたまごとは?
台風の「たまご」とは台風に発達しそうな低圧部(熱帯低気圧)のことを言います。また「たまご」とういのは造語で、気象庁などで使用されることはありません。”たまご”と聞くと可愛いイメージが湧くのですが、大きな台風に発達する可能性もあり油断はできませんね。
では台風6号の最新進路情報をJTWC・ECMWF・windy・日本気象庁で比較してみてみましょう!
2022年台風6号の米軍合同台風警戒センター(JTWC)情報
米軍合同台風警戒センター(JTWC)は、アメリカ・ハワイ州にあるアメリカ国防総省の機関でアメリカ軍のための気象情報機関です。一般の人も簡単にアクセスすることができます。
【7月31日(日)現在】
画像引用元:JTWC
ABPWの海域に台風と熱帯低気圧を示す赤い矢印があります。
- TD06W=台風5号SONGDA(ソングダー)です
オレンジ色の丸で囲まれた95Wが台風6号のたまご(低圧部)になります。
現在のところJTWCでは熱帯低気圧(台風)とは認識されていないようです。
図の見方
【図の見方】
- 黄色丸(24時間以内の発達は考えずらい)
- オレンジ丸(発達しても24時間以上かかる)
- 赤丸(24時間以内に発達します)
- 赤矢印(熱帯低気圧・台風)
- 水色丸は熱帯低気圧と温帯低気圧の中間的な性質
そうなんですよね〜。
赤い円が予報円だと思われがちですが、JTWCでは「風速18m/s以上になる可能性がある」範囲を示しています。
JTWCでは台風は「ここを通ります!」と確実な進路と最大風速を発表するのです。
JTWCで予報円がないのは「軍事用」の気象情報なので、 中心気圧よりも『船舶が安全に航海できるかどうかの判断は最大風速だけでいい』という考え方からのようですね。
【豆知識】JTWCの進路予想図の見方
- 黒い渦を巻いたような丸●→台風の現在位置
- ピンク色の●→今後の進路が予想されてる台風の中心点
- 赤い点線の範囲→「これから風速18m/s以上になる可能性があります」という場所を示しています。
KTSはノットを表しています。
・1KTS(ノット) = 0.5144m/s(秒速)
・1KTS(ノット) = 1.852km/h(時速)
また、JTWCの時刻表記は協定世界時なので、日本時間に直すには時差の9時間を加えて下さい。
【例】「09/0600Z」は「9日/06:00」という意味です。日本時間にすると「9日/15:00」になります。
ちょっと難しそうに感じるJTWCですが、至ってシンプルなので慣れると簡単に見ることができます。
JTWCの衛生画像の見方
JTWCでは衛生画像を3つの海域に分けています。
- ABPW :西部北太平洋の略図( ABbreviated Pacific West )
- ABIO:インド洋の略図( ABbreviated Indian Ocean )
- CPHC:中部太平洋ハリケーンセンター( Central Paciffic Hurricane Center )
日本に影響がある台風を見るときにはABPWエリアを見ましょう。
JTWCと気象庁の台風の定義の違い
日本気象庁とJTWCでは平均風速の定義が違います。
日本は10分平均、米国は1分平均なのです。
しかし、台風(サイクロン)の定義はどの国も同じです。
- 『中心付近の最大風速が34ノット以上のもの』=台風
- 『中心付近の最大風速が34ノット未満のもの』=熱帯低気圧
台風と熱帯低気圧の違いは最大風速の違いだけなのです。
そのため各国の専門家の見方やデータの違いで差が生まれ、日本では台風と認識してもアメリカでは認識されないなど、各国の発表した台風の個数に誤差が生まれることはよくあります。
2022年台風6号の欧州中期予報センター(ECMWF)情報
ECMWFはヨーロッパの気象機関ですが世界中の気象を網羅しています。日本近海を見るときは”area”の「Eastern Asia」を選択しましょう。
ECMWFはwindyと同じく、動画のように等圧線と風の動きを見ることができます。
2022年7月31日(日)00UTC
画像引用元:ECMWF
(L)が低気圧です。黄海にあるLは台風5号です。
現在、台風6号のある東シナ海は濃い緑色で表されています。
2022年8月1日(日)00UTC
画像引用元:ECMWF
台風5号は消滅し、台風6号(L)があります。
ちなみにECMWFで緑色で表されているのは風の強さになります。
画像引用元:ECMWF
ECMWFは等圧線と風の強さが視覚的に捉えることができるのが特徴で、緑色が濃くなるほど風が強くなります。
ECMWFはスーパーコンピューターによる気象予報で「世界一の数値予報精度」と言われ、農業用に開発されてきた歴史ある気象機関であり、最新の気象機関でもあります。
気象庁やJTWCの5日間予報とは違い10日間予報になりますが、それだけ長期予報に特化したサイトで風の動きや海面水温など世界中の気象予報を見ることができます。
また、ECMWFの時刻表記も協定世界時(UTC)なので、日本時間に直すには時差の9時間を加えて下さい。
2022年台風6号のwindy情報
『windy』はチェコの気象機関会社です。
現在使用されている気象予報データは、ECMWFやJTWCなど情報を元にリアルタイム天気予報サービスを世界中に提供しています。
次にwindyの情報を、等圧線を表示しながらみてみましょう!
上記は風の動きと等圧線を示すデータを表示させています。
赤い三角マークをタップすると時間の動きが分かります。
- (L)は低気圧
- (H)は高気圧です。
windyは風の動きだけでなく、雨雲や雷がどこで発達しているかまで視覚的に捉えられるので、見ているだけでも面白いサイトです。
2022年台風6号のウェザーニュース情報
ウェザーニュースの台風6号の情報をみてみましょう!
【台風情報】
7月31日(日)15時現在、台風6号(トローセス)は沖縄本島の北を北北西に進んでいます。沖縄付近では明日にかけて激しい雨や大雨に警戒が必要です。
四国や九州も台風5号や台風6号が運び込む空気の影響で、激しい雨の降っている所があります。https://t.co/rKXYFDlOHv pic.twitter.com/UELoXyUZ99— ウェザーニュース (@wni_jp) July 31, 2022
台風6号は中心よりも南側で雨雲が発達しており、沖縄本島付近に次々に流れ込んでいるとのこと。
2022年台風6号の日本気象庁情報
気象庁の公式Twitter(temki.jp)を見てみましょう!
【台風6号「トロ―セス」発生 沖縄では激しい雨や強風、高波に注意】 https://t.co/CiGejzZBGw 31日(日)正午、那覇市の北約40キロで、台風6号「トロ―セス」が発生しました。..
— tenki.jp (@tenkijp) July 31, 2022
31日(日)正午、那覇市の北約40キロで、台風6号「トロ―セス」が発生しました。沖縄では激しい雨や強風、高波に注意してください。
気象庁が台風のたまご(熱帯低気圧)を発表するのは『24時間以内に台風になる見込み』の熱帯低気圧だけです。
逆を言えば、各国の気象機関が台風のたまご(熱帯低気圧)を発表しても日本気象庁が熱帯低気圧の発生を発表しなければ、すぐに台風になる可能性は低いということになります。
ただ、近年の気象は激しく変動しているため、気象庁が熱帯低気圧を24時間以内に台風になる可能性があると発表しても「消滅」したり、逆に熱帯低気圧を発表する間もなく「台風」まで発達してしまうこともあります。
このほかに、気象庁ではアンサンブル予報というものを発表しています。もっと詳しく知りたいという方は下記をご覧くださいね。
ひまわりリアルタイムWebを見る!
現在の雲の様子をひまわりのリアルタイムWebで見て見ましょう!!
沖縄タイムスの情報
沖縄は台風が毎年のように上陸、もしくは接近することが多いですよね。
そこで沖縄タイムスの情報を確認しましょう。
海面水温の実況図
熱帯低気圧や台風の発達には海面水温が大きく関わってきます。気象庁で発表されている海面水温を見てみましょう。
【海面水温10月7日現在】
画像引用元:気象庁「海面水温実況図」
赤い色が濃くなるほど海面水温が高い海域になります。
台風は海面水温が25.5度以上で発達すると言われており、25℃以上の海域が日本の南海上に広がっています。
今後の台風の動きには注意が必要です。
飛行機の運行状況!
航空会社名 | 欠航/運行 |
ANA | 運行状況のご案内はこちら |
JAL | 運行状況のご案内(国内)はこちら |
スカイマーク | 運行状況はこちら |
大手電力会社の停電情報!
電力会社名 | 停電情報先リンク |
沖縄電力 | 停電情報はこちら |
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東京電力 | 停電情報はこちら |
東北電力 | 停電情報はこちら |
北海道電力 | 停電情報はこちら |
2022年台風6号の名前
カンボジア | Trases | トローセス | キツツキ |
2022年台風6号の名前はTrases (トローセス)です。
命名国はカンボジアで、鳥のキツツキの名前です。
鳥の名前とは可愛い印象ですが、台風は被害が出る可能性があるので、イメージを損なわないよう企業名や個人を特定できる名前は名付けられません。
台風の名前の付け方はこちらの記事を見てくださいね!
まとめ
【台風6号2022最新進路!米軍ヨーロッパ気象庁windyのたまご〜消滅まで!】をまとめました。
台風6号の発達や進路にも注意していきましょう!!
また台風の影響で困るのが停電です。
ポータブル発電機があるだけで心強いです。台風が来る前に一台用意しておくと安心ですよ!!
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