東京オリンピック2020の開催が迫るなか台風6号が現在は沖縄地方に向かっています。オリンピック開会式に影響はあるのか?台風6号インファの米軍やヨーロッパ、windyの予測をチェック!
目次
石垣島避難指示発令(7月21日)
台風6号の影響で、沖縄県石垣市に避難指示が発令されました。
避難指示は警戒レベル4相当になります。
2021年7月21日18時06分、石垣市内全域に避難指示が発令されました。
改正災害対策基本法20日施行 避難勧告が廃止 警報等との対応関係はhttps://t.co/aShl9R3Udc pic.twitter.com/4r3SitCQpl
— ウェザーニュースLiVE (@wni_live) July 21, 2021
日本気象庁
画像引用元:気象庁
7月20日(火)気象庁の発表です!
フィリピンの東にあった熱帯低気圧は台風6号になり、台風7号も発生しています。
【台風6号の今後の動き予想】
- 存在地域:那覇市の南南東約230Km
- 中心気圧:975hPa
- 最大瞬間風速:50m/s
- 23日(火)
- 強い勢力となって南大東島近海
- 強い勢力のまま沖縄本島近海に達する
- その後:強い勢力のまま東シナ海へ
台風7号は南シナ海を西よりに進み、日本への直接的な影響はない見込みです。
ただ、日本の南の海上では雲の発達しやすい状況となっており、白く輝く発達した雲が多く見られますね。
【「台風6号」沖縄は大荒れの天気が長引く恐れ 南の海上では別の熱帯擾乱も発生か】 https://t.co/iFBpgAGl3R 台風6号の影響で、沖縄は暴風が吹き荒れ、先島諸島では一部の住家が倒壊するほどの猛..
— tenki.jp (@tenkijp) July 20, 2021
台風8号たまごについてはこちらの記事をご覧ください。
7月18日
【台風6号は沖縄に接近へ 熱帯低気圧の発生が相次ぐ可能性あり 日本への影響は?】 https://t.co/UHjyDdKurb 台風6号は、18日夕方から23日頃に沖縄地方に接近する恐れがあります。今後、7月..
— tenki.jp (@tenkijp) July 18, 2021
台風6号になるまでの動きはこちらです。
【九州 18日にかけて宮崎県など太平洋側は大雨のおそれ】 https://t.co/a6fdKvEw9w きょう16日(金)から18日(日)にかけて、宮崎県など九州の太平洋側を中心に局地..
— tenki.jp (@tenkijp) July 16, 2021
ちなみに2021年7月14日でのTwitter情報はこんな感じでした。
13日21時、グアム北西海上へ…熱帯擾乱(98W)エントリー。台風6号の可能性、米・欧州、現在値…一応、留意しておいてください。 pic.twitter.com/eXI4tb9Pun
— OCEAN🌴 (@pacific_o) July 14, 2021
【台風6号発生の可能性】
気象庁の天気図では、明日15日の予測で日本の南に低圧部が解析されており、今後台風に発達する可能性があります。
参考程度ですが、海外モデルの中には急発達して九州に接近すると予報しているものもあります。
念のため注意して下さい。#台風 pic.twitter.com/XJ1wOvMD6d— 台風モニター(非公式) (@monitor_TY) July 14, 2021
日本の気象庁では「24時間以内」に発達し台風になる見込みの「熱帯低気圧」しか発表はしません。
しかし、発表しないだけであって、気象庁ではこの海域を常に監視していることは間違いありません!
何しろ、日本気象庁は世界のかなでもトップクラスの数値予報を誇っていますからね。
ちなみに、日本気象庁が発表する台風情報は2019年から5日先まで発表されるようになりスーパーコンピューターなどの精度向上と共に台風の予報円も小さくなりました。
これにより台風の進路予想の幅が狭くなったので、より正確に台風の進路が予測できるようになっているのです。
現在、梅雨前線が北上し関東も梅雨明けが発表されましたね。
熱帯低気圧がある海域は海面水温も高く台風に発達するには充分な温度です。
画像引用元:海面水温実況図
海面水温が26.5℃以上で、台風は発生すると言われています。
現在、台風6号のたまご(熱帯低気圧)のある海域は非常に海面水温が高くなっています!
もちろん、海面水温だけが台風発達に関係しているわけではありませんが、やはり熱帯低気圧から台風になれば、暖かく湿った空気により勢力が強まるのは間違いありません。
台風と熱帯低気圧の違いは「風の強さ」で、中心付近の最大風速が17.2m以上になると「台風」と呼びます。
台風にならなくても熱帯低気圧が発生して日本列島に近づく可能性もありますね。
今回の台風6号のたまごも、台風に発達しそうで各国とも監視を強めていますよ〜。
米軍JTWCの予測
では、台風6号のたまご熱帯低気圧の現在の場所をアメリカの米軍合同台風警報センター(JTWC)の予報で見て見ましょう!
7月19日(月)現在
画像引用元:JTWC
【図の見方】
- 黄色丸(24時間以内の発達は考えずらい)
- オレンジ丸(発達しても24時間以上かかる)
- 赤丸(24時間以内に発達します)
- 赤矢印(熱帯低気圧・台風)
- 水色丸は熱帯低気圧と温帯低気圧の中間的な性質
JTWCでも台風7号が確認されています。
台風7号は日本への直接的な影響はなさそうです。
台風6号これまでの動き
7月18日(日)
台風6号(リンファ)が発生しました!
しかも、台風7号のたまご(赤丸で囲まれたところ)も確認できます。
画像引用元:JTWC
7月14日では、まだオレンジ色の丸で「発達して台風になるとしても24時間以上はかかります」でした。
7月14日時点
画像引用元:JTWC
ところが7月16日になると状況は一変!!
7月16日時点
画像引用元:JTWC
赤丸に囲まれ「24時間以内に熱帯低気圧(台風)に発達すると予想になりました!!
JTWCも気象庁と同じく5日間予報です。
米軍合同台風警戒センター(JTWC)はアメリカのハワイ州にあるアメリカ国防総省の機関でアメリカ軍のためのものですが、一般の人もアクセスすることが出来ます。
時間は世界時間になっていますので、日本時間に直すには+9時間にしてみてくださいね!
欧州中期予報センター(ECMWF)の予測
欧州中期予報センター(ECMWF)の予測を見てみたいと思います!
気象庁や米軍(JTWC)の予報が5日後までなのに対して、ECMWFは10日間予報になります。
なので、時間が経つに連れて少し精度が落ちるものの先の予報が見れるのがいいですよね!
そこで、最新の東京オリンピック開会式の7月23日時点の予報を見てみましょう!
\7月23日時点の予想/
画像引用元:ECMWF
何てことでしょう!
沖縄本島付近に台風6号が上陸する予報になっています。
等圧線もかなり狭まりかなり勢力の強い台風に発達する見込みのようです。
また、ECMWFでは色で風の強さを色で表示していているので、視覚的にも捉えやすく緑色が濃くなるほど風が強い場所になります。
台風6号は今後、発達しながら沖縄の南を西よりに進み、20日(火)には強い勢力で宮古島の東約370キロに達する予想です。
台風は、23日(金)頃にかけて沖縄地方に接近する見込みなので沖縄地方の方は充分に警戒してください。
しかも、ECMWF予報では台風6号は一度勢力を弱めた後、急角度に進路を変えて日本海側に接近する予想になっています。
画像引用元:ECMWF
ECMWFも日本時間にするには+9時間してくださいね。
windyの予測
Windyを見てみましょう!
引用元:windy.com
気象サービスのWindyは天気予報サービスを自動更新付きでみることができます。
常にリアルタイムで最新情報を確認でき、10日前後先までの予測データをシミュレートできるので、私はよく利用しています。
windyは風・雲・気温・雨・波・気圧などのリアルタイムデータをマップ上に視覚的に見ることができるのがいいですよね。
windyでも、沖縄の南の海上でずっと渦巻いていた風が、オリンピック開会式の日あたりから強くなってくるのが分かります。
赤い色が濃くなって風の渦も強くなっているのが分かります。
また、台風6号の横にも別の渦ができていることが確認できます。
通常、台風は2個の台風が合体することはありません。
お互いの台風がそれぞれに影響し合う形になるのですが、台風6号と思われる渦にどのような影響を与えるのかが今度はその動向から目が離せませんね。
ウェザーニュースの予測
予報センターから台風最新情報を解説します。
「台風6号通過で沖縄は暴風雨続く」
https://t.co/Td9XVBS51N @YouTubeより— ウェザーニュースLiVE (@wni_live) July 20, 2021
ウェザーニュースによると、南の会場では台風の発生しやすい環境になっているそうです。
台風6号、7号に続き台風8号も発生するかもしれません。
日本列島に本格的な夏が到来しつつある一方、南の海では台風の発生しやすい環境になってきています。来週にかけて動向の注意が必要です。https://t.co/yBFMc9fs3a pic.twitter.com/dDyXBft3b9
— ウェザーニュースLiVE (@wni_live) July 15, 2021
今日の南の海上では「モンスーン」と呼ばれる南西の季節風と太平洋高気圧の円福東寄りの風によって反時計回りの風の流れが形成されています。
モンスーントラフと呼ばれる電圧部ですモンスーントラフは周囲から風が集まります。
雲が発生しやすくなり、雲もがまとまることで最低気圧となり風の条件によっては台風にまで発達していきます!
台風は海面水温が高いだけでは発生しません。
このように風の動きが活発になることで熱帯低気圧→台風へと発達するのです。
気象庁では明日16日の夜の段階で沖縄のはるか南東の海上で熱帯低気圧が発生すると予想しています。
各国のコンピューターシミュレーションでは来週の半ば以降に台風の勢力まで発達と予測が増えてきました!
現時点では台風が発生する可能性は高くなってきているもののどの程度発達するか、どのような進路を進むかに関しては不確実性が非常に大きい状況です。
【例年の台風発生数】
- 7月:3.7個
- 8月:5.7個
台風6号リンファの意味
台風6号が発生すれば2021のアジア名はリンファになります。
マカオ | Linfa | インファ | はす(蓮) |
リンファ(Linfa)は、2000年に台風委員会により制定された台風のアジア名(国際名)の1つで、77番目になります。
命名国はマカオで、中国語で「ハスの花(莲花・蓮花)」を意味しています。
それにしても、アメリカのハリケーンは「何号」とは言わないのに、なぜ日本の台風には台風何号という番号色とアジア名の二つあるのでしょう?
不思議に思う方はぜひ、こちらの記事を見て見てください!
まとめ
【台風6号2021たまご進路最新情報!インファの米軍ヨーロッパwindyの予測!】をまとめました。
東京オリンピックはエンブレム問題から始まり感染症に至るまでゴタゴタ続きですが、開会式に台風が直撃するとなればもう大変ですね。
今後の台風6号についての情報はどんどん追記していきます!