2021年台風18号Kompasu(コンパス)のたまご(熱帯低気圧)が発生!台風18号の最新進路予報を米軍・ヨーロッパ・気象庁・windy・世界各国の予想を発生から消滅までまとめてイッキに見よう!
目次
台風18号2021が発生!
台風18号の情報をJTWC・ECMWF・windy・日本気象庁の最新進路予想図を見ながら日本への影響を予想していきましょう!
米軍合同台風警戒センター(JTWC)情報
米軍合同台風警戒センター(JTWC)は、アメリカ・ハワイ州にあるアメリカ国防総省の機関でアメリカ軍のための気象情報機関です。一般の人も簡単にアクセスすることができます。
まずは(JTWC)の情報からチェックしてみましょう!
【10月13日(水)現在】
画像引用元:JTWC
◆TS24W=台風18号Kompasu(コンパス)
台風18号の進路予想はこちらです。台風はこの後、熱帯低気圧に変わり15日15時にはラオスに達する見込みです。
画像引用元:JTWC
◆図の見方
【図の見方】
- 黄色丸(24時間以内の発達は考えずらい)
- オレンジ丸(発達しても24時間以上かかる)
- 赤丸(24時間以内に発達します)
- 赤矢印(熱帯低気圧・台風)
- 水色丸は熱帯低気圧と温帯低気圧の中間的な性質
◆協定世界時
JTWCの時刻表記は協定世界時なので、日本時間に直すには時差の9時間を加えて下さい。
【例】「09/0600Z」は「9日/06:00」という意味です。日本時間にすると「9日/15:00」になります。
◆ABPWエリアとは
JTWCでは衛生画像を3つの海域に分けています。
- ABPW :西部北太平洋の略図( ABbreviated Pacific West )
- ABIO:インド洋の略図( ABbreviated Indian Ocean )
- CPHC:中部太平洋ハリケーンセンター( Central Paciffic Hurricane Center )
日本に影響がある台風を見るときにはABPWエリアを見ましょう。
◆米軍合同台風警戒センター(JTWC)の特徴
実は、JTWCの台風進路予報には「予報円」はありません。
日本では気象庁発表の台風進路予想の予報円に慣れているので、赤い円が予報円だと思われがちですが、JTWCでは「風速18m/s以上になる可能性がある」範囲を示しています。
JTWCでは台風は「ここを通りますよっ!」と確実な進路と最大風速を発表します。
このようにJTWCの米軍台風情報では最大風速を重要視しているのが特徴で、日本の気象庁が重視してる中心気圧は表示していません。
何故ならJTWCの出す情報は「軍事用」なので、 中心気圧よりも『船舶が安全に航海できるかどうかの判断は最大風速だけでいい』という考え方のようです。
JTWCと気象庁で台風の定義が違う?
日本気象庁と米軍合同台風警戒センター(JTWC)が発表する台風情報は異なることがあります。
台風(サイクロン)の定義はどの国も同じです。
- 『中心付近の最大風速が34ノット以上のもの』=台風
- 『中心付近の最大風速が34ノット未満のもの』=熱帯低気圧
最大風速の違いだけなのです。
そのため各国の専門家の見方やデータの違いで差が生まれ、日本とアメリカの発表した台風の個数に誤差が生まれることがよくあります。
欧州中期予報センター(ECMWF)の情報
ECMWFはヨーロッパの気象機関ですが世界中の気象を網羅しています。日本近海を見るときは”area”の「Eastern Asia」を選択しましょう。
ECMWFはwindyと同じく、動画のように等圧線と風の動きを見ることができます。
時間を進めてみてみましょう!
Thursday 14 Oct, 12 UTC
画像引用元:ECMWF
上記は10月14日(木)の予報図です。
日本列島には直接的な台風の影響はなさそうですね。
画像引用元:ECMWF
ECMWFは等圧線と風の強さが視覚的に捉えることができるのが特徴で、緑色が濃くなるほど風が強くなります。
Saturday 9 Oct, 12 UTC
今度はSouth East Asia & Indonesia(東南アジア・インドネシア)エリアをみてみましょう!
画像引用元:ECMWF
ECMWFはスーパーコンピューターによる気象予報で「世界一の数値予報精度」と言われ、農業用に開発されてきた歴史ある気象機関であり、最新の気象機関でもあります。
気象庁やJTWCの5日間予報とは違い10日間予報になりますが、それだけ長期予報に特化したサイトで風の動きや海面水温など世界中の気象予報を見ることができます。
また、ECMWFの時刻表記も協定世界時(UTC)なので、日本時間に直すには時差の9時間を加えて下さい。
windyの情報
『windy』はチェコの気象機関会社です。
現在使用されている気象予報データは、ECMWFやJTWCなど情報を元にリアルタイム天気予報サービスを世界中に提供しています。
windyで時間を進めて10月14日(木)を見ると台風18号はラオス付近で消滅するようですね。
windyは風の動きだけでなく、雨雲や雷がどこで発達しているかまで視覚的に捉えられるので、見ているだけでも面白いサイトです。
世界各国の予想
世界各国の気象機関の予測を見てみましょう!
画像引用元:GPW whether
台風18号は台風17号と同じような進路をとる予想です。台風19号と思われる進路予想も既にあります。
各国の予想は下記のように色分けされています。GPW whetherで00Zをクリックすると各国モデルのアンサンブル予報が見られます。
■ 欧州(ECMWF) | ■ アメリカNOAA |
■ 英国気象局 | ■ カナダ気象センター |
■ アメリカ海軍 | ■ 日本気象庁GSM |
GPW whetherでは、この他にも色々な情報を見ることができるのでおすすめです。
ウェザーニュースの情報
ウェザーニュースのTwitterから台風18号の最新情報をみてみましょう!
【台風情報】
13日(水)6時現在、大型の台風18号(コンパス)は南シナ海を西に進んでいます。このあとも西寄りに進むため、日本への影響はありません。
台風19号(ナムセーウン)は南鳥島近海を北に進んでいます。小笠原諸島では高波の影響を受ける可能性があります。https://t.co/TmW5U3z0iK pic.twitter.com/RUdFzGl8UF— ウェザーニュース (@wni_jp) October 12, 2021
10月15日(金)3時までには、熱帯低気圧へ変わる見込みとのことです。
日本気象庁の情報
【10月13日(水)現在】
画像引用元:tenki.jp
衛生画像を重ねてみましょう!
画像引用元:tenki.jp
14日9時にはトンキン湾に達し、台風はその後は熱帯低気圧に変わり、15日9時にはラオスに達する見込みです。
- 大きさ:大型
- 中心気圧:975ヘクトパスカル
- 最大風速:30メートル
- 最大瞬間風速:40メートル
ちなみに「たまご」というのは造語で、気象庁で「台風のたまご」ということはありません。
気象庁が台風のたまご(熱帯低気圧)を発表するのは『24時間以内に台風になる見込み』の熱帯低気圧だけです。
逆を言えば、各国の気象機関が台風のたまご(熱帯低気圧)を発表しても日本気象庁が熱帯低気圧の発生を発表しなければ、すぐに台風になる可能性は低いということになります。
ただ、近年の気象は激しく変動しているため、気象庁が熱帯低気圧を24時間以内に台風になる可能性があると発表しても「消滅」したり、逆に熱帯低気圧を発表する間もなく「台風」まで発達してしまうこともあります。
このほかに、気象庁ではアンサンブル予報というものを発表しています。
台風18号の名前
日本 | Kompasu | コンパス | コンパス座 |
次に発生する2021年台風18号の名前はKompasu(コンパス)になります。
命名国は日本で、意味はコンパス座です。
コンパス座は南天の星座の1つで、全天で4番目に小さな星座なのです。日本からは星座の全域を見ることはできない星座でもあります。
台風の名前は大きな被害が出たりした場合、永久保存版のような扱いになり次からは使われなくなる場合があります。
台風は被害が出る可能性があるので、イメージを損なわないよう企業名や個人を特定できる名前は名付けられません。
台風の名前の付け方はこちらの記事を見てくださいね!
まとめ
【台風18号2021たまご最新進路予想!米軍ヨーロッパ気象庁の予報をイッキに見る!】をまとめました。
10月に入ってもまだまだ台風が日本へ上陸する可能性はあります。最新の情報を入手して早め早めの行動をしましょう!