ジブリが大好きな私は千と千尋の神隠しで千尋の両親が食べた物がずっと気になっていました。特に父親が食べていたあのブヨブヨとろりんとした大きな物体は何なのか?シーラカンスか子羊の胃袋と判明?
千と千尋の神隠し
スタジオジブリの「千と千尋の神隠し」の冒頭で、誰もいない町の屋台で千尋の父と母が料理を食べるシーンがあります。
どれも美味しそうなお料理なのですが、その中でもブヨブヨとろりんとした大きな肉のような食べ物があります。
私は、これが何なのかずっと気になっていたんですよね〜。
長い間、この食べ物は『ばーわん(肉圓)』だろうと推測されていたのです。
千と千尋のお父さんが食べていたアレ、まさかシーラカンスの胃袋とは…!※ばーわん(肉圓)ではないか、と言われていた pic.twitter.com/gqsdmNxzcf
— ちらいむ (@chilime) September 19, 2020
ところがこの「ブヨブヨとろりん」の食べ物は「シーラカンスの胃袋」だというではありませんか!!
いや、正確にいうと「シーラカンスの胃袋」ではないかもしれないけど「シーラカンスの胃袋」なのかも!と判明したのです。
シーラカンスは「生きている化石」と呼ばれる深海に生息する魚です。
この投稿をInstagramで見る
なぜ、2001年の「千と千尋の神隠し」の中に出てくる食べ物が、今になって明らかになったのでしょう!?
実はスタジオジブリは著作権にはめちゃくちゃ厳しくて、ブログやTwitterなどで勝手に使用することはできませんでした。
それが2020年9月19日にスタジオジブリの公式サイトから『「全作品の場面写真」を常識の範囲内だったら使用してもいい』と発表があったのです!!
これにはジブリファンからは嬉しい悲鳴が上がりスタジオジブリの公式サイトが繋がりづらくなるほどでしたっ。
今回「千と千尋の神隠し」で提供された静止画像は50枚です。
残念ながら「父親がブヨブヨとろりん」を食している画像はその中に含まれていなかったので、ここに掲載することはできませんが、上記画像の皿の上にある、丸鶏のような物体がそれです。
玉ねぎのような縦に筋が入っていて、つまみ上げると水風船のようにプヨプヨとろりんと口に吸い込むことができます。
ちょっと不気味ですw。
その画像提供の話題により、当時「千と千尋の神隠し」の原画を担当していた米林宏昌さんがこんなツイートを投稿したのです!
お父さんが食べてるブヨブヨした食べ物はシーラカンスの胃袋と絵コンテに書いてありました。
ハクはシュッと動いてピタッと止まるので原画が少なくて楽チン。千尋はビクビクしてるので原画が多くて大変。— 米林宏昌 (@MaroYonebayashi) September 19, 2020
お父さんが食べてるブヨブヨした食べ物はシーラカンスの胃袋と絵コンテに書いてありました。
そう、父親が食べたブヨブヨとろりんの食べ物は、絵コンテに「シーラカンスの胃袋」と書いてあったというのです。
ちなみにシーラカンスの「浮き袋」には空気ではなく脂肪が満たされているそうです。
そうなると、胃袋ではなく「浮き袋」の方がブヨブヨとろりんのような気もしますね。
しかし、どうやらこれは勘違いだとも。
どうやら絵コンテには書いてないようです…宮崎監督が描かれたレイアウトに書いてあったのかなあ?ちなみに原画よりは3倍くらいプルンプルンに修正された。
— 米林宏昌 (@MaroYonebayashi) September 19, 2020
「シーラカンスの胃袋」と書かれていたのは勘違いだったと判明しました。
すると絵コンテに書いてあるのは「シーラカンスの胃袋」ではなく「小羊の胃袋よう」だと書かれていたというツイートも投稿されました!
千と千尋の父親が食べてたのはシーラカンスじゃなくて小羊の胃袋だよ。12年前から判明してるよ pic.twitter.com/9zQVx7R0p4
— てっちん (@guignol_l) September 19, 2020
中に汁気たっぷりの具が詰まっていて外の皮はやわらかく、まるで小羊の胃袋のよう
と絵コンテにはかかれています。
ん〜、千尋の父親が食べていた『ブヨブヨとろりんな食べ物』はシーラカンスなのか?子羊なのか?
どちらにせよこの世の食べ物ではないのだろうと私は思います。
それにしてもこの絵コンテの指示で、あの美味しそうな食べ物が出来上がるのが凄いですね!
さすが、ジブリ。
シーラカンスの胃袋は美味しい?
ところで「生きた化石」シーラカンスは美味しいのでしょうか?
現在のシーラカンスは深海に生息しているので、深海魚にありがちな不味いのでは?と私は思います(もちろん食べたことはありません)
しかし、古生代と中生代のシーラカンス目は、かつては世界中の淡水域や浅い海に広く分布していたと考えられています。
なので、当時のシーラカンスは美味しかったのかも。
ですが、シーラカンスが生き残っている理由に「不味かったから」とも言われています。
魚類学者の末広恭雄博士はシーラカンスを解剖する際に試食してみたそうです。
その感想は「水につけた歯ブラシのような味」。
また「アラレちゃん」や「ドラゴンボール」の作者・鳥山明先生も少年マンガ誌の企画で試食されたそうです!
やはり不評だったようですねw。
ところが、台湾でシーラカンスを提供するお店があるというのです。
しかし、こちらもシーラカンスではなく「クエ」ではないかと噂です。
クエはシーラカンスに似てちょっと強面の魚ですが、日本では高級魚。
お刺身や焼き魚どにして食べるととても美味しいです。
台湾でシーラカンスとして提供されている魚の価格はわかりませんでしたが、観光客が来店するお店で出されているようなので、そんな高額ではないのではと思います。
子羊の胃袋は美味しい?
「千と千尋の神隠し」で父親が食べたプルプルとろりんの食べ物は、シーラカンスの胃袋ではなく「子羊の胃袋」だという情報もありました。
スコットランドには羊の胃袋に内臓やハーブバドを詰め込んで煮たり焼いたりする「ハギス」という料理があります。
「えーーっと、とりあえず、今日はハギス作ったけど……食べてくれるかな」
(お盆にハギスのせてクリーチャーさんたちへ) pic.twitter.com/ZekFoagSQe— 平和魔魅 (@mahoutukai_yume) September 12, 2020
考えて見れば「胃袋」だけでは中は空っぽなので「千と千尋の神隠し」画像のように丸鳥のような形にはなりません。
子羊の胃袋に内臓やハーブ、野菜などを詰め込んでトロトロになるまで煮込んだら美味しそうですね。
ただし、千と千尋の神隠しの絵コンテに書かれていたのは
/
小羊の胃袋のよう
\
とあるので「子羊」でも「胃袋」でもありません。
やはり人間が食べると「豚」になってしまうのだから、人間界の食べ物ではないのでしょう。
なので『シーラカンスの胃袋の「ハギス」かも』という意見もありました笑。
ジブリ作品には食事のシーンも多くあります。
「千と千尋の神隠し」でのハクが千尋に「食べるように」と渡した白飯のおにぎりは、美味しそうです!!
「千と千尋の神隠し」を観ると必ず「しろむすび」を作って食べたくなりますよね。
まとめ
【千と千尋の神隠しで父親が食べた物は何?シーラカンスや子羊の胃袋は美味しいのか?】をまとめました。
父親が食べた物は「小羊の胃袋のような」食べ物と絵コンには書いてありましたね。
「ような」物なので子羊の胃袋では無いのではと思います。
きっと、架空の食べ物なのでしょうね。
それでも美味しそうに描かれているのは流石ジブリです!!
「そのにゅーすって、ほんと!?」でした。