2022年台風13号(Merbok マールボック) が発生!日本に接近・直撃など影響があるのでしょうか?米軍・ヨーロッパ・気象庁・windyなど気象機関の情報を比較してまとめました!
目次
2022年台風13号が発生!
現在、台風12号と台風13号、台風14号が発生しています。
しばらくはこの海域から目が離せない状態が続きそうですね。
米軍合同台風警戒センター(JTWC)情報
では台風13号について、米軍合同台風警戒センター(JTWC)の情報から見てみましょう!
JTWCは、アメリカ・ハワイ州にあるアメリカ国防総省の機関です。
アメリカ海軍とアメリカ空軍が、ハワイ州真珠湾海軍基地の海軍太平洋気象海洋センターに共同で設置した機関になります。
【9月14日現在】
画像引用元:JTWC
◆TY 14W=台風12号
◆TS 15W =台風13号
◆TS 16W =台風14号
台風14号に関してはこちらの記事をご覧ください。
ちなみに数字の14はJTWCが付けた台風の続き番号なので、日本気象庁と連動していません。なので、台風◯号の数字とは必ずしも一致していません。
最後の「W」は日本を含む北太平洋西部「WEST」の意味になります!
図の見方
【図の見方】
- 黄色丸(24時間以内の発達は考えずらい)
- オレンジ丸(発達しても24時間以上かかる)
- 赤丸(24時間以内に発達します)
- 赤矢印(熱帯低気圧・台風)
- 水色丸は熱帯低気圧と温帯低気圧の中間的な性質
台風13号は日本への影響はなさそうですね。
ところで、アメリカが発表する台風進路予報には予報円がないことをご存知でしょうか。
そうなんです。
赤い円が予報円だと思われがちですが、JTWCでは「風速18m/s以上になる可能性がある」範囲を示しています。
JTWCでは台風は「ここを通ります!」という最大風速を発表するのです。
JTWCで予報円がないのは中心気圧よりも『船舶が安全に航海できるかどうかの判断は最大風速だけでいい』という考え方からのようですね。
また、JTWCの時刻表記は協定世界時なので、日本時間に直すには時差の9時間を加えて下さい。
【例】「09/0600Z」は「9日/06:00」という意味です。日本時間にすると「9日/15:00」になります。
ちょっと難しそうに感じるJTWCですが、至ってシンプルなので慣れると簡単に見ることができます。
JTWCと気象庁の平均風速の違い
台風(サイクロン)の定義はどの国も同じです。
- 『中心付近の最大風速が34ノット以上のもの』=台風
- 『中心付近の最大風速が34ノット未満のもの』=熱帯低気圧
しかし、日本気象庁とJTWCでは平均風速の定義が違います。
日本は10分間の平均、米国は1分間の平均の数値になります。
このように計測方法が違うので、アメリカでは台風と認識しても日本では認識されないこともあります。
そのため、各国の発表した台風の個数に誤差が生まれることがあるのです。
欧州中期予報センター(ECMWF)の情報
ECMWFはヨーロッパの気象機関ですが世界中の気象を網羅しています。日本近海を見るときは”area”の「Eastern Asia」を選択しましょう。
ECMWFはwindyと同じく、動画のように等圧線と風の動きを見ることができます。
そこで、少し先の予報を見て見ましょう!
【2022年9月17日00UTC】
画像引用元:ECMWF
画面中央の濃い緑の渦は台風14号です。
台風13号は日本列島から離れていますね。
しかし、現在は3つの台風が存在しておりこの海域から目が離せない状況が続きます。
緑色で表されているのは風の強さです。
画像引用元:ECMWF
ECMWFは等圧線と風の強さが視覚的に捉えることができるのが特徴で、緑色が濃くなるほど風が強くなります。
ECMWFはスーパーコンピューターによる気象予報で「世界一の数値予報精度」と言われ、農業用に開発されてきた歴史ある気象機関であり、最新の気象機関でもあります。
気象庁やJTWCの5日間予報とは違い10日間予報になりますが、それだけ長期予報に特化したサイトで、風の動きや海面水温など世界中の気象を見ることができます。
また、ECMWFの時刻表記も協定世界時(UTC)なので、日本時間に直すには時差の9時間を加えて下さい。
windyの情報
『windy』はチェコの気象機関会社です。
現在使用されている気象予報データは、ECMWFやJTWCなど情報を元にリアルタイムに天気予報サービスを世界中に提供しています。
上記は風の動きと等圧線を示すデータを表示させています。
- (L)は低気圧
- (H)は高気圧です。
▲マークをタップすると時間をすすめることができます。
windyの予測を見ると、かなり予測が困難な様子がわかります。
現時点で複数の熱帯低気圧の発生が予想されていますが、コンピューターシミュレーションによる結果はばらつきが非常に大きな状況です。
Yahoo!ニュースより抜粋
windyは風の動きだけでなく、雨雲や雷がどこで発達しているかまで視覚的に捉えられるので、見ているだけでも面白いサイトです。
ウェザーニュースの情報
ウェザーニュースの最新気象情報をみてみましょう!
<台風3つ>
日本周辺の北西太平洋域には、台風12号(ムイファー)、台風13号(マールボック)、台風14号(ナンマドル)の3つの台風が存在しています。特に、今日発生した台風14号は今後の動向に注意が必要です。https://t.co/2CMa5LQRdM pic.twitter.com/puOgerOHqx
— ウェザーニュース (@wni_jp) September 13, 2022
日本への直接の影響はありません。
ウェザーニュースより抜粋
台風情報ではありませんが、ウェザーニュースで面白い雲の情報がありましたので掲載します。
<北海道で長く伸びる不思議な雲出現>
今日9日(金)は北海道の積丹半島沖で、長く伸びる不思議な雲が見られました。
宗谷地方を通過した前線の雲の一部であると考えられます。https://t.co/82tWudymME pic.twitter.com/lBkGINKCNt— ウェザーニュース (@wni_jp) September 9, 2022
日本気象庁の情報
画像引用:tenki.jp
16日(金)にはアリューシャン近海で温帯低気圧に変わる見込みです。
tenki,jpは日本気象協会公式の天気予報専門メディアです。
台風が複数発生するとどうなるのか?
そんな「藤原に効果」についてはこちらの記事をご覧くださいね。
このほかに、気象庁ではアンサンブル予報というものを発表しています。
ひまわりリアルタイムWeb
現在の雲の様子をひまわりのリアルタイムWebで見て見ましょう!!
私は初めてこちらを見た時にとても感動しました。
沖縄タイムスの情報
台風は沖縄に直撃することが多いです。
そこで沖縄タイムスの情報を確認しましょう。
海面水温の実況図
熱帯低気圧や台風の発達には海面水温が大きく関わってきます。気象庁で発表されている海面水温を見てみましょう。
【海面水温9月6日現在】
画像引用元:気象庁「海面水温実況図」
赤い色が濃くなるほど海面水温が高い海域になります。
台風は海面水温が25.5度以上で発達すると言われており、25℃以上の海域が日本の南海上に広がっています。
【台風のメカニズム】
熱帯などの海域では海面水温が高く上昇気流が発生します。大量の水蒸気が渦を巻きながら上昇します。そして多数の積乱雲が発生します。
その積乱雲が集まり渦が大きくなると熱帯低気圧(台風のたまご)となり、それが発達すると台風になります。
今後の台風の動きには注意が必要です。
飛行機の運行状況!
航空会社名 | 欠航/運行 |
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スカイマーク | 運行状況はこちら |
大手電力会社の停電情報!
電力会社名 | 停電情報先リンク |
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2022年台風9号の名前
マレーシア | Merbok | マールボック | チョウショウバト |
2022年台風13号が発生すると名前は「Merbok (マールボック)」です。
命名国はマレーシアで、チョウショウバト(鳥)に由来するそうです。
台風は甚大な被害が出る可能性があるので、名前のイメージを損なわないよう企業名や個人を特定できる名前は名付けられません。
台風の名前の付け方はこちらの記事を見てくださいね!
まとめ
【台風13号2022たまごの最新進路は?米軍ヨーロッパ気象庁の比較とまとめ!】でした。
まだまだ台風が発生しやすい状態が続きそうです。
今後も台風情報に充分に気をつけてくださいね。
また、台風が近づいてくる前に台風に備えておくことが大切です!
停電に備えてポータブル発電機があると安心です。
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また、ガラス飛散シートで窓ガラスを強化しておくことも忘れずに!!