2021年台風17号ライオンロック(Lionrock)のたまご(熱帯低気圧)が発生!台風17号の最新進路予想を米軍・ヨーロッパ・気象庁・windyの進路予想図を見ながら発生から消滅までイッキに見ましょう!
\台風18号2021のたまごから消滅まではこちら!!/
目次
台風17号2021が発生!
台風17号の現在の様子をJTWC・ECMWF・windy・日本気象庁の最新進路予想図を見ながら日本への影響を予想していきましょう。
米軍合同台風警戒センター(JTWC)情報
まずは米軍合同台風警戒センター(JTWC)の情報からチェックしてみましょう!
【10月10日(日)現在】
画像引用元:JTWC
10月10日現在、台風17号(TS22W Lionrock)がラオス付近にあります。
また、台風18号と台風19号のたまご(熱帯低気圧)も発生していますね。
台風17号はTS22Wで表されています。
赤色で表示されているのは熱帯低気圧です。オレンジ色の丸は『発達しても24時間以上かかる』と思われる低気圧です。
まずは台風17号の情報から見ていきましょう!
図の見方は下記を参考にしてくださいね。
【図の見方】
- 黄色丸(24時間以内の発達は考えずらい)
- オレンジ丸(発達しても24時間以上かかる)
- 赤丸(24時間以内に発達します)
- 赤矢印(熱帯低気圧・台風)
- 水色丸は熱帯低気圧と温帯低気圧の中間的な性質
次に台風17号TS22Wの進路予想を見てみましょう!
画像引用元:JTWC
台風17号は日本への直接的な影響はないようです。
JTWCの時刻表記は協定世界時なので、日本時間に直すには時差の9時間を加えて下さい。
【例】「09/0600Z」は「9日/06:00」という意味です。日本時間にすると「9日/15:00」になります。
◆JTWCでは衛生画像を3つの海域に分けています。
- ABPW :西部北太平洋の略図( ABbreviated Pacific West )
- ABIO:インド洋の略図( ABbreviated Indian Ocean )
- CPHC:中部太平洋ハリケーンセンター( Central Paciffic Hurricane Center )
日本に影響がある台風を見るときにはABPWエリアを見ましょう。
欧州中期予報センター(ECMWF)の情報
ECMWFはヨーロッパの気象機関ですが世界中の気象を網羅しています。
日本近海を見るときは”area”の「Eastern Asia」を選択します。
Tuesday 12 Oct, 12 UTC
画像引用元:ECMWF
上記は10月12日(火)の予報図です。
ECMWFでも台風17号は日本への直接的影響はないと予報されています。
ただ、緑色で表されている風の強さが気になります。
画像引用元:ECMWF
ECMWFは等圧線と風の強さが視覚的に捉えることができるのが特徴で、緑色が濃くなるほど風が強くなるのです。
ECMWFはスーパーコンピューターによる気象予報で「世界一の数値予報精度」と言われ、農業用に開発されてきた歴史ある気象機関であり最新の気象機関です。
気象庁やJTWCの5日間予報とは違い10日間予報になりますが、それだけ長期予報に特化したサイトで風の動きや海面水温など世界中の気象予報を見ることができます。
また、ECMWFの時刻表記も協定世界時(UTC)なので、日本時間に直すには時差の9時間を加えて下さい。
windyの情報
『windy』はチェコの気象機関会社です。
現在使用されている気象予報データは、ECMWFやJTWCなど情報を元にリアルタイム天気予報サービスを世界中に提供しています。
windyで時間を進めて10月10日(日)を見ると台風17号はトンキン湾付近にあり、すぐ横には台風18号になると思われる風の渦があらわれます。
windyは風の動きだけでなく、雨雲や雷がどこで発達しているかまで視覚的に捉えられるので、見ているだけでも面白いサイトです。
世界各国の予想
世界各国の気象機関の台風進路予想を見てみましょう!
画像引用元:GPW whether
世界各国の気象シミュレーションモデルでも日本列島へくる予測はありませんね。
各国の予想は下記のように色分けされています。GPW whetherで00Zをクリックすると各国モデルのアンサンブル予報が見られます。
■ 欧州(ECMWF) | ■ アメリカNOAA |
■ 英国気象局 | ■ カナダ気象センター |
■ アメリカ海軍 | ■ 日本気象庁GSM |
ウェザーニュースの情報
ウェザーニュースの台風の最新情報です。
【台風発生予想】
ウェーク島近海で発達中の熱帯低気圧について、気象庁は“24時間以内に台風に発達する見込み”と発表しました。
次に台風が発生すると「台風19号」と呼ばれます。
強い勢力に発達予想です。今後の進路に注意してください。https://t.co/eJIOD28qRM pic.twitter.com/BgSA5QUdn2— ウェザーニュース (@wni_jp) October 9, 2021
日本気象庁の情報
10月9日(土)日本気象庁による台風17号・台風18号の情報はこちらです。
画像引用元:tenki.jp
台風17号は今後もトンキン湾を西よりに進み、11日(月)にはラオスで熱帯低気圧に変わる見込みです。
- 存在域:トンキン湾
- 中心気圧:996ヘクトパスカル
- 最大風速:18メートル
- 最大瞬間風速:25メートル
ちなみに「たまご」というのは造語で、気象庁で「台風のたまご」ということはありません。
気象庁が台風のたまご(熱帯低気圧)を発表するのは『24時間以内に台風になる見込み』の熱帯低気圧だけです。
逆を言えば、各国の気象機関が台風のたまご(熱帯低気圧)を発表しても日本気象庁が熱帯低気圧の発生を発表しなければ、すぐに台風になる可能性は低いということになります。
ただ、近年の気象は激しく変動しているため、気象庁が熱帯低気圧を24時間以内に台風になる可能性があると発表しても「消滅」したり、逆に熱帯低気圧を発表する間もなく「台風」まで発達してしまうこともあります。
台風が2つ発生するとどうなる?
台風がダブル、トリプルと同時に近い場所で発生したらどうなるのでしょう?
いえいえ、その心配はありません。
基本的に台風は合体することはありません!
なぜなら、台風はものすごい速さで回転しているのでお互いの回転の速度で反発しあってしまうそうなんですね。
ただ、干渉しあって複雑な動きをするので進路予想をするのも難しく、なかなかスムーズに動かなくて日本への影響が長引くこともあるそうです。
ちなみにこの現象のことを「藤原の効果」と言います。
昔の中央気象台長の藤原咲平(ふじわらさくへい)氏が発見したのでこの名前がついているそうです。
台風17号の名前はライオンロック(Lionrock)
次に発生する2021年台風17号の名前はライオンロック(Lionrock)になります。
命名国は香港で、香港にある山「獅子山」の名前になります。
実は、このライオンロック(Lionrock)という名前は2004年の台風8号限りで使用中止となった「テンテン(Tingting)」というアジア名に代わり使用されることになりました。
台風の名前は大きな被害が出たりした場合、永久保存版のような扱いになり次からは使われなくなる場合があります。
しかし、この「テンテン」が引退した理由は台風の被害が大きかったからではなく、地域の代表性がないためだそうです。
このように台風の名前を決めるのは非常に難しいのです。
興味のある方はこちらの記事を見てくださいね!
台風18号の情報はこちらの記事をご覧ください
まとめ
【台風17号2021たまご最新進路予想!米軍ヨーロッパ気象庁の発生から消滅まで!】をまとめました。
米軍合同台風警戒センター(JTWC)が認識している低圧部の今後の発達がどうなるのか気になるところです。
10月に入ってもまだまだ台風がやってくる季節です。最新の情報を入手して早め早めの行動をしましょう!