2023年台風9号のたまご(熱帯低気圧)から消滅までを調査します。日本および周辺地域に影響を及ぼす可能性は?米国の気象情報を提供するJTWC(米国軍の台風警報センター)、日本の気象庁、そしてWindyといった気象情報サイトから得られる最新の情報を通じて、台風9号の動向を追跡していきます!
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目次
JTWC:台風9号の情報
画像:JTWC
画像:JTWC
現在の状況
- 位置:北緯22.1度、東経114.4度(香港の南東約16海里)
- 風速:115ノット(約213km/h)
- 進行方向:西に9ノット(約17km/h)で進行中
- 波の高さ:約48フィート(約14.6メートル)
この台風は非常に強く、目(台風の中心)も非常にはっきりしています。海面温度も高く、風の環境も良いので、今はまだ強い状態です。
今後の予測
- 2時間後には香港の南約12海里を通過する予定。
- その後、中国本土に上陸して弱まると予想されています。
- 最終的には、ベトナム方面に向かう可能性もあります。
【図の見方】
- 黄色丸(24時間以内の発達は考えずらい)
- オレンジ丸(発達しても24時間以上かかる)
- 赤丸(24時間以内に発達します)
- 赤矢印(熱帯低気圧・台風)
- 水色丸は熱帯低気圧と温帯低気圧の中間的な性質
気象庁が発表した台風情報とは異なりますが、これはアメリカと日本との台風の定義の違いから起こります。
気象庁とJTWCの台風番号の食い違いが起きる理由をまとめました。
- 台風番号の付与方式:
- 気象庁: 台風シーズンごとに、1月から始まる新たな番号を台風1号から順に振っていきます。
- JTWC: 台風が発生するたびに、01Wから始まる新たな番号を振っていきます。
- 台風発生認定基準の違い:
- 気象庁とJTWCは、台風が発生したかどうかを判断するために異なる基準を使用しています。たとえば、台風の中心の定義や風速の閾値などが異なる場合があります。
- 番号のずれの原因:
- 気象庁とJTWCが独自の基準で台風の発生を認定するため、気象庁が台風と認定してもJTWCが認定しない場合や逆の場合があります。その結果、台風番号がずれることになります。
- 名無し台風の発生:
- 過去には気象庁とJTWCの基準の違いが原因で、一方の機関が台風と認定する一方で、他方の機関が認定しない場合がありました。このような台風は「名無し台風」と呼ばれ、番号が振られずに記録されることがありました。
- 国際番号の違い:
- 各国の気象機関が独自の台風情報を提供する際、国際的な協力のもとでアジア名(国際番号)を使用しています。しかし、気象庁とJTWCの基準の違いがあるため、同じ台風でも異なる国際番号が付与される場合があります。
- 注意が必要な点:
- 各国の気象機関が提供する台風情報を比較する際には、台風の国際番号や中心位置などを確認し、正確な情報を把握する必要があります。
これらの要因によって、気象庁とJTWCの台風番号が一致しない場合があります。台風の発生と進路予測に関する情報を正確に把握するためには、これらの違いを理解し、注意深く情報を取り扱うことが重要です。
このようにアメリカが発表する台風の数と、気象庁による台風の数が違うことはあるのです。
JTWCは通常、6時間おきに更新されます。
どちらも日本列島に向かってきているのでこれからの動きに注視していきましょう。
windy:台風9号の情報
『windy』はチェコの気象機関会社が提供しているオンライン気象予報サービスです。
リアルタイムの気象情報から、先の天気予報予想も視覚的に捉えられるので、私は台風の進路を調査するときには必ずwindyをチェックするようにしています。
風、雲、雨、などなど天気情報を視覚的にみることができるのでとても分かりやすいですよね。
では、windyの情報を、等圧線を表示しながらみてみましょう!
台風は自身で動くことはできないので、偏西風などの風に乗って動きます。また、高気圧のヘリに沿って進んできます。
ヨーロッパ(ECMWF):台風9号の予想進路
次に、ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の気象予報を時間を進めてみましょう!
ECMWFは長期予報に特化したサイトで、スーパーコンピュータによる気象情報を世界中に発信しています。
JTWCと同じく、一般の人もみることができるのでみて見てくださいね。
9月1日(金)00 UTC (T+120)
画像引用元:ECMWF
9月1日になると台風9号は日本から離れている様子がわかります。
ECMWFで緑色で表されているのは風の強さになります。
画像引用元:ECMWF
ECMWFは等圧線と風の強さが視覚的に捉えることができるのが特徴で、緑色が濃くなるほど風が強くなります。
ECMWFはスーパーコンピューターによる気象予報で、windyと同じく時間を進めてみることができるので、ぜひ参考にしてみてください。
気象庁やJTWCの5日間予報とは違い10日間予報になりますが、それだけ長期予報に特化したサイトで風の動きや海面水温など世界中の気象予報を見ることができます。
気象庁、tenki.jp:台風9号の情報
【台風11号 3日にかけて先島諸島接近へ 猛烈な風に厳重警戒 今後も熱帯擾乱発生か】 https://t.co/n5nNSq3DNf 台風11号は強い勢力を保ち、3日にかけて先島諸島に接近する見込みです。トラックが..
— tenki.jp (@tenkijp) September 1, 2023
沖縄や先島諸島の住民や訪問者は、台風の接近や高波に十分な注意を払い、安全対策を十分に行うことをおすすめします。
台風9号 | SAOLA(サオラー) |
存在地域 | 南シナ海 |
中心気圧 | 950hPa |
中心付近の最大風速 | 45m/s |
最大瞬間風速 | 65m/s |
非常に強い勢力の台風9号(サオラー)は南シナ海にあって、西に進んでいます。今後も中国沿岸を西寄りに進み、次第に勢力を弱めながら熱帯低気圧に変わる予想です。
「たまご」というのは造語です。気象庁で熱帯低気圧を「台風のたまご」ということはありません。気象庁が(熱帯低気圧)を発表するのは『24時間以内に台風になる見込み』の熱帯低気圧だけです。逆を言えば、各国の気象機関が台風のたまご(熱帯低気圧)を発表しても日本気象庁が熱帯低気圧の発生を発表しなければ、すぐに台風になる可能性は低いということになります。
ただ、近年の気象は激しく変動しているため、気象庁が熱帯低気圧を24時間以内に台風になる可能性があると発表しても「消滅」してしまったり、逆に熱帯低気圧を発表して間もなく「台風」まで発達してしまうこともあります。
通常、台風のたまごは「たまご」になる前に「低圧部」と呼ばれる熱帯擾乱がまず解析されます。
台風に発達しそうな低圧部については、天気予報で気象予報士の方が説明される場合もありますが、JTWCの情報でも知ることができます。
低圧部とは、低気圧性の循環はあるものの、その中心付近がハッキリとしない熱帯擾乱(ねったいじょうらん)のことです。
中心付近が推定できるようになると「熱帯低気圧」になり台風のたまごと呼ばれます。
ウェザーニュース:台風9号の情報
ウェザーニュースの台風9号に情報をまとめました。
【3つめの台風発生】
8月30日(水)21時、トラック諸島近海で台風12号(キロギー)が発生しました。
台風9号・台風11号とあわせて3つの台風が存在することになります。日本の南で勢力を落とす予想ですが、湿った空気を運び込んで強雨をもたらす可能性があり注意が必要です。https://t.co/vgqwYm03Ch pic.twitter.com/jiMNQzXRzQ
— ウェザーニュース (@wni_jp) August 30, 2023
沖縄をはじめ、台風の進路や影響範囲にある地域の住民や訪問者は、台風の動向に注意し、安全対策を十分に行うことをおすすめします。
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2023年台風9号の名前は?
台風9号の名前はサオラーです!
2023年台風8号ドーラはハリケーンが堺界線を超えて西に進んできた為、越境台風となりハリケーンの名前のまま「ドーラ」になりました。
越境台風の国際名は、越境前にハリケーンやサイクロンとして命名されていれば、その名前がそのまま使用されるのです。
もし、ドーラが来なければ台風8号は「サオラー(Saola)で、9号はダムレイ(Damrey)になる筈でした。
「サオラー」の命名国はベトナムで「ベトナムレイヨウ」を意味します。
ベトナムレイヨウとは、1992年にベトナムで発見された大型のウシ科動物で現地ではサオラ(Saola)と呼ばれています。
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台風に備えるには何が必要?
まとめ
【台風9号2023たまご最新進路予想!アメリカ.windy.気象庁.ヨーロッパの予報のまとめ!】をまとめました。
台風対策は、早め早めの準備が肝心です!
気象予報に注意して台風が近づく前に、窓ガラス対策や停電対策、食料飲料水の確保など準備をしておきましょう!